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お湯を注げば、豊かな香りが、辺り一面に広がる。


昔は知らなかった。

味だけは、どうしても好きになれないから。

お湯を注ぐ度に沸き立つ香は、とても好きなので、

どうにかして飲もうと、試行錯誤した事もある。


残念ながら、ホンの少し飲めるアップルティーが精一杯。

周りには、普段から嗜む人が居らず、

香りだけを嗜む夢も、儚く散った。


今では、たまに職場で巡ってくるホンの一時が、

私にとっての、細やかな贅沢である。










[紅茶の香り]

10/27/2021, 11:52:12 AM