またひとつ星が落ちた
ギラギラと惹かれるあの星は光を失っていく
宇宙からはみ出た星はゆく宛もなく落ちていく、温かな銀河に巡り会えても落ちていく星を眺め嘲笑っているようだ
落ちた先に幸せなど残っていない
またひとつの夢が砕け散ってしまったのだ
異様なものに惹かれる馬鹿と煙たがる惑星がある
彼ら惑星は運命がそっと閉じた時「幸せだ」と嘘をつく
私もその惑星の一部であった
眺め嘲笑い夢を持っていた小さな星であった
ある時惑星に隕石が降ってきた
「またか」と仲間たちと呆れていた瞬間、私は宇宙から離れてしまった
あぁ、なんという運命…
振り返った先に仲間たちが長め嘲笑っていた
私はあの間抜けな星になってしまったのだ
怒り、憎しみ、不安、様々な感情が込み上げてくる
もう目の前は途方もない暗闇が私を取り囲んでいた
長い年月が経った…
目を閉じても目覚めても暗闇なことには変わりないこの風景にも慣れてきた
たくさんの惑星が私を嘲笑い続けてきた
最初の頃は涙の粒を宇宙に浮かせ心がギクシャクしていた
だが慣れてしまった
何も感じない心を与えられてしまった
集団からはみ出たものは異端とされ人権が無くなる
夢を持っても狂った大人たちに切られてしまう
弱音を吐こうものなら大人の荒げた罵声が耳を劈く
耳を傾けても何を話しているかよく分からなかった
1つ聞こえた言葉は「貴方だけじゃない」と固められたつまらない言葉
なら私などいらぬでは無いか
それを口に出せば結末がどうなるかなど分かりきっていた
大人は夢など語っては行けないらしい
自分には小さすぎる箱の中で水星のように眩い光を見つけていなければいけないらしい
そんな大人になりたくない
私はあなた達と違う
大人になんかなりたくない
堕ちていく思考
私はあの時惑星に落ちていった隕石になった
END
4/25/2024, 11:49:40 AM