黒猫 

Open App

【大好きな君に】
「付き合ってください。」
何度目かも分からない男どもの告白に私の気分は急降下していく・・・
話したこともないやつからの告白に私はもううんざりしていた。
結局は見た目か・・・
私は自分でいうが結構美人だ。
なので私を見て告白してくるやつも友達からもあって翌日気まずくなった。


本当の私なんて誰も知らないくせに・・・

私はただの八方美人を気取っているだけ・・・

それをやめてしまえば毎日の告白は止まってくれるだろうか?

「嫌だ・・・私のことなんて何も知らないくせにそれに貴方とは話したこともない」

何時もなら「ごめんなさい」と言うがもう偽ることは今だけやめにした。
相手は驚いて目を見開いて固まっている。
やっぱり本当の私なんて誰にも・・・

「大好きな君にこの言葉を捧げます。本当の君も好きになります。だから僕と付き合ってください。」

・・・こんな私を好きになりたい?

そんなこと言うやつなんて今まで一人もいなかったのに・・・

いや私はずっと偽って来たから一人もいないもは当たり前か・・・

「分かった・・・良いよ」

じゃあ今から少しだけで偽ることをやめよう。

ずっと偽って来たから誰も知らなかっただけなんだ・・・

もしかしたら本当の私が好きな人もいるかもしれない・・・

3/5/2023, 1:48:33 AM