唯の虜

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【朝日の温もり】


昨日、知らない男と抱き合った。

でも貴方の代わりにはならないみたいだった。

性行為自体が嫌いなわけではない。

ただ貴方を思い出しただけ。

あの時間だけ貴方を感じられた。

それが一番心地よかった。

貴方は誰でも良かったんでしょ。

だから急に私を突き放した。

貴方自身が一番分かってた。

別れの時が近づいてることに。

だから私を突き放したんでしょ。

私を守るために。







ベッドの中にはいつも温もりがあった。

その温もりって誰のなんだろう。

そう思うとやっぱり貴方が一番に浮かぶ。

それが少しだけ悲しい。





もう一度だけ、あと一回だけ会えるのなら、
酒と煙草と、ついでに体がない純情な恋愛をしようよ。


恋人たちの朝日の温もりを感じながら

6/9/2023, 2:44:32 PM