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青い木の下で飲むラムネ
空になった瓶を太陽に透かし
輝くそれに目を細めた

風そよぐ心地よい夏
遠い昔のラムネを懐かしむ

「遠くの空へ」1

私が産まれる前に亡くなった、私の祖父。遺したのは写真と本だけ。本には力強い字で沢山の印が付けられていた。祖父は病気で、本に助けを求めていたのだと私は思う。そこからは、生きる苦しみや矛盾に悩まされている祖父の姿が想像できた。遥か遠くにいる祖父に思いを馳せた。私も今、同じような事で悩んでいるんだよ、と。

4/12/2024, 2:32:41 PM