水溜まりに葉っぱで作った小舟を浮かべ
そこに蟻を乗せて進ませる
息を吹きかけて
陸に近づく度にまた息をかけて
小舟はずっと水の上
蟻の身になってみるとなかなかに残酷な遊び
でも、楽しかった
子供だった私は小舟の蟻に自分を重て
夢中になって遊んでた
いまでも
あのときの蟻は私
大海原にひとり
風の吹くまま進んでいく
嵐の夜にに震え
再び巡る朝焼けに微笑む
北極星を目印に今日も進む、ひとり
この世界はなんて美しいんだろう
風がまた運んでくれる、わたしを
まだみたことのない世界へと
いつかたどり着く港があると信じて
【風に身をまかせ】
5/14/2024, 10:20:32 AM