桐原夜市

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「どんなに人恋しくたって、一人で生きていくのだ」と、小さな頃、どうしようもなく思い知らされたことがある。
結果、父と繋がるのは手ではなく、物語で。
結果、母が愛でる頭は私ではなく、黒猫で。
結果、姉が抱き上げるのは私のぬいぐるみ。
愛されている、まぎれもなく。
確信するからこそ、寂しい。

12/20/2024, 6:25:18 AM