朝の冷たい空気の中、職場を目指す。まだ開け切らない空がより凍える心地だ。近道の広場には自分のほかに通学通勤の為に通り過ぎる姿が見えた。仲間意識から彼らを横目で見ていれば足元から不自然な音がした。地面を踏みしめるたびシャリと音がする。解らないだけで土を持ち上げる氷が敷き詰められているらしい。それに気がつくと雑草にキラキラしたものが見える。水蒸気が葉に付着し凍った様だ。いよいよもって冬がはじまったと実感するほかない。
11/29/2023, 2:45:14 PM