黄昏の空
出番が来たとばかりに
一つまた一つと
星達が光り出す
最後には
星を眺めながら逝くのも
悪くはない
見えなくても
確かに感じた
髪なびかせる
爽やかな風
見えなくても
確かに感じた
泣ける程の
沢山の愛
確かに生きた
人生の軌跡は
人跡未踏の地に咲く
名も無き草花のように
そのうち
忘れられて行くけど
命が巡り
この地に立つ事が
また
あるのなら
風よ
今日のような
美しく空の染まった
たそがれ時に
その手で
おかえりと
この頬を撫でて欲しい
「たそがれ」
10/1/2023, 4:27:47 PM