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 自分の研究が一段落して、記録も付け終えて。後はシャワーを浴びて寝るだけになったら。
 私はカーテンの隙間から夜空を眺めることが多くなったわ。そして、夜空が晴れている時は、きっと星々を観測している貴方の事を思うの。
 寒くないかしら。
 自分の空腹にちゃんと気づいているかしら。
 ってね。
 決まって、暖かなミルクコーヒーやちょっとしたクッキーなんかを差し入れしたくなってきちゃう。
 勿論空が晴れてる日は、仕事終わりに暖かな飲み物を入れたポットとちょっとしたお菓子を貴方に渡して帰っていくのだけど。
 それでも、そう思ってしまうのよ。
 今から貴方のおうちに行くことは到底無理なのにね。
 本当は、ただ、私が心細いのかもしれない。
 ただ、貴方に会いたくなっているだけかも。
 願わくば、貴方も私の事を少しでも思ってくれていると、嬉しいわ。

 こんな星の奇麗な夜に、貴方に届けたいものは。
 それはきっと、一緒に過ごすという、かけがえのない時間。

 それが届けられるまで、あと。

1/30/2023, 11:22:38 AM