# 「ごめんね」
言葉の重さは変わらない、なんて、本当?
言葉は本当に消耗品じゃないんだろうか?
鉛筆。
タブレットの電池。
文字で埋まった紙。
古語。
人の意思を媒介するものは全て消耗品だ。言ってみればこの世の全てが消耗するものだから、それは当たり前のことで。
だったら言葉も消耗品。発すれば発するほどその重さは失われていく。
口から簡単に滑り出した謝罪の言葉。
ほら、なんて軽いんだ。
相手に届く間もなく、シャボン玉みたいにふわふわ飛んでった。
「ごめんね」
5/29/2024, 10:49:24 AM