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時間が無限に広がっているよう
耳に残る音
空の広さ
プールの心地よさ
時間と空間の進まなさ
夏の前ではすべてのものが
悠々と輝いて見える

動き回っても
しばらく寝ていても
夏という季節は
すべてをおおらかに包み込む

遊ぶことというよりは
夏そのものに楽しみを感じていた

季節は同じ夏なのに
その頃とは違う現在

歳を重ねるに連れ
最も自分を外から見てしまう季節になった、夏

心は躍るが
身体の外に飛び出せないでいる鬱屈

夏の真ん中で
僕はひとり取り残されているようで

心は
藻掻き、足掻いて
そうしてるうちに終わっている季節

一年は
夏を境に
世界の見え方がガラリと変わる

受験を経験したからだろうか
夏以降はなんだか追い詰められていくような感覚が今でも抜けない

秋よりも
下手をすると
冬よりも
哀愁漂う季節となった

夏が終わるだけで
ややもすると
全てのものが無に帰していくような
そんな大黒柱のような時間
偉大な夏。



6/29/2024, 8:36:55 AM