私は神隠しにあった女。
桜が綺麗だった。
そして、神と出会う。
——ここには、誰もいないね。
もう、信仰してくれる人間も、減ってしまった。
私は天に帰えらねばならん。
そう思った矢先、出会えた最後の人間じゃ。
神として、最期のねがい、かなえたもう。
——誰もいないね。
寂しいのは苦手でのう。賑やかなのが、合ってる。
——じゃあ、賑やかな所へ、神様。
ここは、きっと寂しいから。
私も、寂しいから。
私の為に願ってくれたのか。ありがとう。さようなら。
閉ざされた日記 作者:木枯らし
私の気は枯れたまま。
行かないでと言えず、そのまま。
あの時、どんな気持ちだったのだろうか
分からないなりに、忘れないよう、日記に書いた。
閉ざされた日記の中に、閉ざされた心。
今は、どこの空で誰をみている?
1/18/2024, 10:21:16 AM