NoName

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《明日、隕石が落下します…》
ニュースキャスターの女性が真剣な眼差しで話す。
政治家は涙をこらえながら、
《結局何も対策ができなかった、、、我々は……、》
と、何を言っているんだと言わんばかりの言葉を並べていた。
《悔いのない1日をお過ごしください。。》
悔いのない1日とはどのような1日なのだろうか。
そんなことを疑問にいだいていた。
今は5030年、温暖化が急激に進み水は浴びるほどもなく
飲む水さえ、、という感じだ。
私は、こんなところに居ないで、早く彼に会いたい。
だが、きっとあと数時間は帰れないだろう。
情報が飛び交っている。
少し早くなるや、もう近い、など。
私は聞いているふりをして彼のことを考えていた、
1人で不安ではないだろうか
寂しくはないだろうか、など。
段々と時間が近づいている。
なんで私は帰られないの?頭の中はそればかり。
今日は仕事も学校も休みなのに。
なんで私だけ…
遠くから、声が聞こえる気がする
実際気がするではなく、話しかけられていたのだ、
【すいません、スタンバイお願いします。】
私は5台のカメラの前で話を続ける。
《明日…………》

5/6/2022, 11:16:05 AM