melancholy

Open App

初恋の日

ドンッ 自分の中で何か大きな音が響いた気がした

それから何も手につかない、思考が一切回らない
何をしてても、誰と話してても
出てくるのはあの人の声、顔、仕草

【おはよ~】
【ほら、急がないと授業遅れるよ~】
【ありがとう~助かる~】

「あぁぁもぉなんだこれじれったいなぁ!」

もはやこんな状態になってる自分に少しイライラする
このまま1人で考えてても埒が明かないので、友達に相談してみよう思った。

「ねぇぇ、𓏸𓏸~聞いてよぉぉ」

『おぉ、そんな悩んでそうな雰囲気だしてどうしたよ笑』

「いやぁぁさ、ちょっと聞いて欲しくて、授業聞いてても、体育で運動してても、こうやって人と話してる時も、ずーっと××の声とか顔が頭に合ってなんも手につかんのよ。しかも、こ~なんつうんだろ。、ドキドキするって言うか胸が苦しい感じっていうかそんな感じで、ちょっと困っててさぁ。もうどうしようってなってて」

『お前(笑)それ、恋だよ』

「えぇ、、恋?!なわけねぇだろ!だって、俺があいつを?!」

『まあまあちょっと落ち着けって(笑)』

「俺があいつを好きだってことだよな」

『うん』

「え、なんでそうなった?」

『だってお前、授業中も𓏸𓏸のこと考えてるじゃん?』

「うん」

『運動だとスイッチ急に入ったんかってくらい真面目なお前が、急に体の動き悪くなって𓏸𓏸の声ばっか意識しちゃうでしょ?』

「うん。確かに。そうだな。」

『もうそれ恋じゃん。ちゃんと好きじゃん』

「えぇ。、そうなんかなぁ」

『好きじゃないワケじゃん』

「じゃあ俺初恋ってやつしてるかも」

『え?!お前今まで好きな人出来てないの?!』

「うん、なんか興味無かったからさ」

『へぇぇ。いいじゃん!恋愛、難しいぞぉ~(笑)』

「まあ、沢山頼りますわ。笑」

キーンコーンカーンコーン

『おぉ、素晴らしいくらいにちょうどいいねぇ』

「もう授業かぁ。めんどぉぉ」

『𓏸𓏸のこと考えて授業集中出来ないっしょ?(笑)』

「うるせぇなぁ(笑)」

『じゃ!授業お互い真面目に、頑張りましょう(笑)』

「はいよっありがとうな!」

「そっかぁ、恋してんのか。なんかおもろいな」

「よぉし!!ちょっと頑張るか」

学校に楽しく行く理由が増えました。

5/7/2023, 11:57:18 PM