私は斜陽で御座います。
ああ、ああ、…わたしには父親が
おりません。
居るのは小児性愛者でした。
母と父が離婚する……、わたしが
小学五年生の頃までずうっと、
ともに湯船に浸かり、沈んでゆきました。
そして沈落し、落ちぶれてゆく。
それは父も、わたしも、同じこと。
ああ、ああ、…わたしには
母親がおりません。
居るのは悍ましく可哀想な肉袋。
もとは一夜に済ませる予定が、
父親の羽目で私を妊娠してしまった。
わたしは一夜のやらかしによって
生まれた忌み子なのでした。
此方はフィクション作品。
処女作早々に、暗く重く、そして
テーマを無視すると言った
愚行をしてしまい申し訳ありません。
わたしの作品とともに、
わたしと、落ちぶれて下さい。
:斜陽のひとこと
1/24/2024, 8:39:40 AM