はいき

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今日病んでて書いたものなのでテーマ関係ないです。
続きはわからないです。誰か続き書いてくれませんか。

タイトル(未定)

花瓶があります。
ある時空の中を泳いでいた女神は雲の上にぽつんと置かれたその花瓶を見つけました。そしてその花瓶に土を入れ、水をやり、小さな苗を植えました。女神は微笑みながら小さな小さなその芽を見つめて口づけをします。彼女の知った最初の愛情でした。

あなたは、誰も知らない不思議な花をみつけます。
その花は大地と結びつこうと花瓶の中で日々根を生やし続け、空に向かっていつか蕾を咲かせようと毎日小さな体でお祈りを捧げていました。
普通の花よりも少しだけ成長がゆっくりしたお花でした。きっと他に花が並べば、それらが青々しく咲いたそのとき、花はまだ水の中で朝日を夢見るでしょう。そして他の花が散った時、ようやく朝日のあたたかさを知ります。その時感じる朝日は何とも穏やかで美しい温度でした。彼女は自分の可能性を信じていました。そしてそれがようやく叶った1日だったのです。
みずから目覚めて数日、彼女はまだ朝日をその瞳で見ることはありません。1日、2日、1週間、2週間と時間が流れても、風の音と朝日の昇降、時々訪れる虫のせせらぎが自分の周りを繰り返し回るだけ。他の花に話しかけても、安らかに眠るその冷たさがかすかに。届いてくるだけ。彼女はだんだんと不安になってきました。
それまで聞こえていた花たちの陽気な話し声は突然消え去り、びゅうびゅうと吹く冷えた風に乾いた香りが花瓶へ入っては出ていきます。彼女はその風をなんどもなんども数えました。びゅう、びゅう、びゅう、びゅう。音はやみません。
そんなとき彼女は他の花たちが話していたあることを思い出しました。
この場所から少し離れた小さな村に枯れた花も起き上がり、青々とした蕾が鮮やかに大地を彩る成花になる、生命の泉があるらしい。
彼女は凍える冷たさの中でそのひとことをお守りのように抱いていました。どんななかでも、諦めることはありません。希望を信じ、いつまでも耐え続けます。しかしあるとき彼女の耳に聞いたことのない声が聞こえてきました。
耳を澄ますとどうやら三人の獣がこちらに向かってくるようです。

10/5/2022, 8:38:09 PM