夜の海は深く暗く、このちっぽけな存在を飲み込まんと鎮座している。その底なしの深さを一度眺めれば、まるでそのまま吸い込まれてしまいそうなほどに闇を孕んでいる。ああ、怖い。ひとたびそう思えば近づくことすら恐怖を覚え、畏怖の存在へと成り果てるのだ。
8/16/2024, 2:43:26 AM