私の友達、Tちゃんはとても繊細な心の持ち主で、普通の人が「大丈夫」となる言葉を、彼女は「傷ついた。辛い。」そう感じる。昔はそんなんでは無かったのに、、、
人間は皆人それぞれだから、否定するつもりは無いのだが、、、どうも最近モヤモヤしている私がそこに居た。
ある日のことだ。私がTちゃんと話して居ると、急にTちゃんが、「私ってぶすだよね、」と聞いてきた。
私は正直、Tちゃんを可愛いと思ったことなどないし、可愛いとも思わない。でも、ここでTちゃんに「うん。ブスだよ」と言うのも気が引ける。
何か解決策が無いかと考えている時、私は少し思った。
あれ、なんで私こんなにTちゃんのこと配慮してんの、おかしくない?
だって、友達なら正直に伝えるべきだよね、いや、多少はこういうことあるだろうけど、これ何回目?二、三回所じゃないよね?なんで、私があんたなんかのために考えなきゃなんないの。
「うん、すっごいブス」
「ぇ、、、?」
こんなことを言われるとは思って居なかったのか、Tは情けない声を出した。
そのあとすぐ目から大粒の涙を流して、
「そうだよね!私なんか、私なんか!」
と叫びながら飛び降りた。
クラスの皆は私に、「っは、自業自得じゃね?」
「あいつウザかったんだよなぁ、」「お前やるじゃん!」
など、意外にも私を肯定する言葉が聞こえてきた。
でも私には引っかかっていた。これでいいのだろうか。
私は、私が、あの子を殺してしまったのだ。
私が1番大切にしていた花を、自ら踏み躙ったのだ。
私自身が、この世に1本しかない、貴重な、繊細な1本の花を、殺してしまったのだ。
#繊細な花
6/25/2023, 10:23:59 AM