【未来の記憶】
夢を見た。私が密かに思いを寄せている彼と結婚する夢を。
「まだ付き合えてすらないのに結婚とか…はぁ…」
それにしてもやけにリアルな夢だったなぁ、
「…ん?」
周りをよく見渡してみると雰囲気はよく似ているが私の部屋ではない
「えっ!?」
私は確かに昨日自分の部屋のベットで眠ったはずだ。ここは何処だろうか?
?「大きな声出してどうした!?」
「誰っ、?…って、え?香山くん!?」
どうして目の前に私の好きな人がいるんだ?もしかしてまだ夢の中にいるのだろうか。でも、私の知っている香山くんとは雰囲気が違うような…
すると香山くんが口を開いた
「香山くんって…今はかなでも香山だろ?」
「私も…?」
目の前の彼は今何と言っただろうか?かなでも香山だろ?私の名字は松林のはずだ。
「まだ夢の中なの…?」
思わずそう呟く
「いつまで寝ぼけてんだよ。俺たち結婚しただろ?"一ヶ月前に"」
一ヶ月前…?一ヶ月…
「あ、」
そうだ。私は結婚したんだ、学生時代の思い人である香山くん…いや、圭人と。
「ごめん、だいぶ寝ぼけてたみたい」
「しっかりしろよな〜、ほら朝ごはんできてるから食べようぜ」
「うん、ありがとう」
あれは私の夢じゃなく過去の記憶だったらしい。ただ私は寝ほげて夢での出来事だと思い込んでいたからもしかしたら未来の記憶だとも言えるかもしれない
2/12/2025, 12:47:41 PM