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【愛を叫ぶ】


前も見えない闇の中ひたすら後に続いて歩く。
少しでも遅れたらもう二度と会えなくなるような気がして必死だった。まるで赤子の後追いのようだ。

「月が綺麗ですね」
前の人は立ち止まり目を細めて上を見ながら言った。


「・・・死んでもいい」
心の底から溢れた答えだ。振り返った彼は微笑んだ。

5/12/2023, 10:01:40 AM