過ぎた日の事を思い返しても仕方ない。
今更何を思ったって、何も変わらない。変えられない。
ああ、ほら見ろ。また涙が止まんなくなるだろ。
だけど今日もまたこうやって、ふとした瞬間思い出す。
こんなに時間がたったってのに、まるで昨日の事みたいに鮮明に。
本当お前は俺を困らせるのが好きだよな。
なあ、俺は正しかったんだろうか。本当にこれで良かったのか?
宝物だったはずの日々は、こんなにも苦い記憶に変わってしまった。
いつかそれも「思い出」と呼べるくらい、美しさを取り戻す日が来るんだろうか。
口の中にしょっぱい涙の味と、苦くて不味い不快な味が広がって、おまけにちょっと息苦しい。
久々に淹れてみたコーヒーも、何だか味がよく分からなかった。
「過ぎた日を想う」
10/6/2021, 12:16:52 PM