「あなたっていつも適当ね。
この前送った手紙の返事が、庭で摘んだタンポポひとつだなんて。」
「ただのタンポポじゃないよ。陽だまりの中に咲いていた、特別なタンポポさ。」
「陽だまりの中のタンポポなんて、いくらでもあるわ。」
「ううん……でも僕が摘んだタンポポはそれひとつだ。」
「……次に会えるのは、秋口だったかしら。」
「うん。」
「じゃあ、今度の返事は綿毛になったタンポポね。」
「もしかして、気に入ってくれた?」
「薔薇を一輪、贈ってくれること。それが理想のあなただけれど……あなたが摘んだタンポポは特別だもの。」
「あれ、君って案外ロマンチストなんだな。」
「私たちお似合いね。」
5/20/2026, 12:21:11 PM