朝、目が覚めて、支度をして、ご飯を食べて。そうして、玄関から1歩ずつ踏み出したとき。ぱあっと庭に光が溢れさせ、自転車にまたがる私の背中を包んだ紺のベストを、ほっと温めてくれるなら。私は何だってしてやろう、という気になって、ぐぅ、とペダルを踏み込んで、坂道を登ってゆくのだ。
8/1/2024, 11:22:40 AM