衣替え夏服と冬服を入れ替えるように、自分が被っている何かを着替えることはできないだろうか。半年毎に、自分も真新しくできないものだろうか。そんな馬鹿げたことを考えていたら、隣を歩いていた彼が、上着を私に着せ掛けながら、笑う。「まだ、衣替えしてないの?」こうして笑いかけてほしかったからだ。とは口にしないで、私は上着に残った彼の温もりを感じている。
10/22/2022, 10:56:02 AM