「なぁ、今度の土曜空いてる?」
そう送られてきたのは、午後八時五十二分頃だった。
このLINEの送り主は、幼馴染の裕太。
そして、私の好きな人でもある。
私は前にどこかで聞いた、「駆け引き」というものをしてみるために、少し時間を置いてから返信しようとした。すると、
「ちょっとあんたー!家の手伝いはやったの?!」
げっ、ママだ、、、私はその時、返信は後ですればいいよね。と思い部屋を後にした。
その日は忙しく、疲れてしまったせいか、気づけば寝てしまっていて起きた頃にはLINEの事など全く頭になかった。
学校に着くと、皆が私の方を見て何やらコソコソ話している様だった。
「皆?どうしたの、?」
皆は私をまるで”可哀想な人だ”と思うかのような目で私を見つめた。
その時私は教室を見渡して、あることに気がついた。
「裕太が、居ない、、、?」
裕太以外の皆は全員居るのに、裕太だけが、居ないのだ。
そして、裕太の机の上には、
綺麗なベゴニアが置かれていた。
「はッ、どんだけあんたメンヘラなのさ、、、泣」
題名「愛の告白」
#1件のLINE
7/11/2023, 11:19:50 AM