ほろ苦くて癖になる風にたなびいた煙草が入道雲に滲んでいるちりちりと音をたてずほろりと崩れてゆく鮮やかにめらめら沸き立つ掌におさまった熱濃い青が灰に沈む、苦い味を頭に殴り付けるようにまた貴方のことを考えている煙草一本分、悔やみきれぬ愛を憎んで灰皿でちいさな炎をにじっている
6/30/2022, 9:21:30 AM