小説家になりたい中学生

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明日世界がなくなるとしたら、私は、
最後にもう一度家族みんなでお母さんが作った温かいご飯をたべたい。
だってその時が1番幸せだったって今では思うから。

今まではあたりまえのことだと思ってた。
だけどそれがあたりまえじゃないと分かったのは、
お母さんとお父さんの結婚記念日。
お父さんの浮気が分かった日からだった。
その日からお母さんとお父さんは毎日のように喧嘩した。
そんなある日、お母さんとお父さんの喧嘩がおさまらなくて寝れなかった。
突然、ピンポーンと家のチャイムがなった。
おばあちゃんだと思った。
でも違った。
来たのは警察官だった。
怖かった。
お母さんとお父さんは連れていかれるの?
でも、連れていかれることはなかった。
その代わりに、お父さんとの別居生活が始まった。

お父さんは仕事で家に居ないことが多かったから、
そんなに違和感はなかった。
でも、1週間に1度くらいにある、
家族みんなでお母さんのご飯を食べる時間はなくなった。
お父さんがいないご飯の時間は、幸せだと思えないから。

また家族みんなでお母さんの手作りご飯を食べながら、
学校であったこととか、テレビで出てきたことを
話したい。
食べ方が汚いって怒られながら食べるのも、今では幸せだったって思うから。

あぁ、でも、もし家族みんなでご飯を食べれたとしても
お母さんとお父さんの気持ちは離れてしまったから、
その時のように心から幸せだと思うことはできないのかもしれないな。

5/6/2023, 11:08:53 AM