まつ毛も上がりきらない気候。
グロスを塗った唇からはため息しか漏れない。
せっかく新しい靴も下ろしたのに、と内心愚痴るも喋りかける友達もいないソロ活中なので一人ごちることしかできない。
曇天の空は今にも水が溢れ出しそうな表情を浮かべ、じんわりと翳りを灯す。
せっかくのお出かけが嫌な気分で終わっては仕方がないと、重い腰を上げ歩みを進める。
肩にかかった小さなバッグの鎖がシャラリと音を立てるのも厭わない。
今日はいい日にしてやるんだと意気込んだ私は、ヒールを鳴らしファーのベストを風に揺らしながら馴染みの喫茶店へと目標を移した。
まずはあの店のプリンアラモードを食べてやるんだ。
いくらでも気分なんて上げられる。
今日のあたしは可愛いし、きっと最強だもんね!
2/25/2026, 4:01:48 PM