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日差しが強くまるでグリルの中にいるかのように肌が焼けていく。空は真っ青に輝き、雲は力強く上へ上へと登っている。自分はこんなにも暑さで弱っているというのに自然はとても元気だ。海開き、夏祭り、花火、夏はイベント盛りだくさん。だけど歳をとるにつれてだんだん楽しさが衰退していく。その度に老いを感じさせられる。
夏は下心をそそられるらしい。みんな恋人を作りたがる。
恋人なんて、そう思っていた青春もすぎ今ではすっかり恋に飢えたグループに入会していた。恋とはなんだろう。
ふと思いついたこの疑問の答えを導き出すのはじつに難題だ。一人一人価値観の違うこの世の中で人の感情に答えなどあるわけがない。ましてや一般項など導き出せるわけが無い。恋の一般項があればどんなに楽だろう。日差しに打たれ弱っていた僕はこんなくだらないことを考えながらこの先の道へと歩みを再開させた。

7/4/2022, 2:42:58 AM