風信子

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ぐしゃぐしゃな顔で
痛む胸を叩いてたのは
もう
三季節前


景色は違うけれど
何度も通り過ぎた道に
慣れる事はなくて



それでも
いつしかまた
違う未来見据える
自分に戻るのを
知ってはいるから

かろうじて
息をし続けてる





ぽろぽろと
零れて弾けた
甘くてしょっぱい
沢山の雫の
一つ一つには

いろんな色の
想い出が詰まってた





久しぶりの寒い朝

忘れていた
懐かしい歌が
聞こえてきて


また

手が冷たい



「雫」

4/22/2023, 9:32:57 AM