ぺんぎん

Open App

お祭り

不敵な笑みがヤバいの、ほんと
煩いくらいに瞬く灯が私の身を焦がし
君と私を温い夜が浮き彫りにする、君の端正な顔が瞳に滲む
なぜだろう、がやがやと動き出す人混みと弾む音に混じったはずの
僅かな私の鼓動しか聴こえないの
ちいさく頬張った綿菓子のように
手先が擦れあうそのたった一秒ですらどろりと甘くて病みつきになりそうで
心地よい熱が、提灯が踏みしめたアスファルトを色付ける
ああこの夜に浮かれていたい、君の傍に居たい

7/29/2022, 7:06:14 AM