創作)7話
宗乃さんがやっと帰った。
彼女が何者なのかはまだ分からないままだ。
でも流麗の友達でないことは確かだ。
そうなると、ずっと嘘の話をしていた事になる。
すべて嘘なんだと考えながら宗乃さんの話を思い出すと
ゾッとする。「前、一緒に遊園地に行った時ー」とか、
「流麗はお金より大事なものに気付かせてくれたー」
とか…
「まぁでもお金より大事なものって言うのは分かる。
流麗や家族、それと…、いや、それは違うか。
お金より大事………でも気付けたところでお金は
必要じゃん。お金より大事って人とか物とか、
その大事なものがあれば、居ればお金はいらないって事?
その人が居てもお金は必要……だよね、、、
はぁ〜、私馬鹿だからやっぱ分かんないわ〜。
こんな時、流麗がいてくれればなー。」
そう考えてる内に席を外していたお母さんが戻って来た。
お母さんに色々聞かれた。宗乃さんの話、すべて嘘なんだ
って事は言わずに、宗乃さんが言ったこと覚えているだけ
話した。
でもお母さんが聞いたところで何になるんだろうか。
3/9/2024, 2:32:14 AM