「夜の海」
ベランダに立つとね幾数千、幾数万の星達が泳いでる
ちかちかと微かな光を発してお喋りしてるんだ
楽しそうに、時に辛そうにね
吸い込まれそうになるんだ
それはとても心地よく
僕らが地上の一つの星として生きているのなら
昼間に隠しているリアルな悩みが夜に浮き彫りになって
闇夜に謙虚に表れるのかもしれない
夜に孤独な海を それでも
懸命に生きていこうと足掻いて
寂しさから人を求め互いの傷を舐めあい
或いは
一人静かに反省会なんかしてるんだ
そう思うとね
夜の海は嫌いじゃないんだ
悩みに大小なんて関係なく
みんな何かしらを抱えて生きていこうとしてる
だから
こんなに心地よい安心感が生まれてくるんだろうね
吸い込まれそうになるのはきっと
私の意識が飛んでるのだろう
夜の海に
だから 次の日も頑張ろうって気持ちになるんだろうね
大丈夫
私は独りじゃない
みんなも独りじゃない
8/15/2022, 11:01:50 AM