1人になったウシガエル。
田舎の片隅に住んでいたウシガエルがまだ小さな子供だった頃。
ウシガエルは親から見捨てられ兄弟からも
意地悪をされ夜は殆ど1人でご飯を食べていた。
兄弟は従兄弟のおうちで賑やかに楽しく美味しい夕食を食べていた。
辛くて暗くて怖い毎日。
大きくなって都会に出たウシガエルは、昔の傷を背負いながらいつも笑顔で人に優しくしていた。
でも、
またウシガエルは悪いうそつきな同い年のウシガエル達にだまされ、ほとんどの仲良かったウシガエル達に無視をされるようになった。
辛くて暗くて怖い毎日。
ある日優しいガマカエルに声をかけてもらった。
「こっちへおいでよ、ウシガエルくん」
それから花吹雪がいつも毎日降るような素敵な友情と出会いの日々を過ごし、人の優しさに心癒されながら笑って生きていた。
しかし、、
ウシガエルは自分自身を偉いと勘違いするようになってしまった。周りに恵まれたぶん自分を見失って人を見下すようになって行った。
まるで今まで自分がされたことをし返す様に無様な生き方をしてしまった。
気がつけば…
周りには今まで大切にしてくれた人も、叱ってくれた人もバカにして来た人すら居なくなっていた。
心が無色。
空っぽ。
虚無。
それから、、
ウシガエルはどう生きようか、何をすればいいのか、怖くなった。
何も無いところから何かを作るのはとても難しくて、何色からつければいいのか何をすればいいのか、動くことすら怖くなっていった。
周りからは無視という見張りを付けられ、塗れる色は黒に近かった。
これが本当の、ひとりぼっちか。。
身内も友達も知り合い全てが紺色に見えてスーパーのレジの人でさえ自分を嫌っているように見えた。
「どん底、奈落まで落ちよう、本当に堕ちよう」
ガマガエルは人を傷つけない程度に人と距離をとっていった。
心の中は
僕は上手くいく、今は「無」。
僕は上手くいく、今は「無」。
時が全て洗い流してくれる。
失敗って繰り返しちゃダメだ。
人を怨まず、マイナスはダメ。
ああ言えばこう言うには距離を保つ。
自己をちゃんとコントロール。
自分の時間を月1日は取って、人に会わない。
人を簡単に信じない。
自分も信じない。
結局ガマガエルが知ったのは孤独という
辛さと自己責任。
でもガマガエルは完全復活した。
何故でしょう。
4/18/2023, 2:58:32 PM