風信子

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夏の暑さの
記憶みたいに

君が

日々
薄れて行く



時薬に浸り
迎えた冬

いつしか
涙にも飽きられ

無に近づく感情に
心地良ささえ覚えて



あれは夏の夢


知らぬ間に過ぎた
季節は空白のまま





二人の思い出
一つもない


夢凍らせる

雪を待つ




「雪を待つ」

12/15/2022, 5:21:45 PM