優しさは基本的にうれしいものだ。
自分にたいしてかけられた情に感謝することは多い。
現代はパワハラ、モラハラなど、厳しさという態度の境界線が難しくなりつつある。
厳しいことが批判されるなら、優しい方がなにも言われない。
自分の評価を気にして、あたりを柔らかくしようとする人間も増えたのではないだろうか。
だがときに厳しさは、ひとのプラスにも働く。
優しさだけではいけないときもある。
自分が本当に迷っているとき、弱腰になっているとき、他人に言葉をかけてもらえるとしたら、 優しさを求めるだろうか。
「あなたは大丈夫だと思う」「特に気にすることないと思う」「とっても頑張っている、思い詰めないで」
ある意味当たり障りのない言葉だけが与えられたら、嫌な気はしなくとも、心のどこかにしこりが残る。
そうじゃないんだ。そんな優しい、ある意味生易しいことを言われたいわけではない。
本当は渇を入れられてもいいくらい、自分の弛みを見つめ直したいときがある。
優しさが必要ないときもある。
塩梅は難しいけれど、優しさとは反対のそれが、自分のためになるのなら。
#優しくしないで
5/2/2024, 1:58:56 PM