テーマ:光と闇の狭間で #20
ある国に一人の少年。次期、国王になる少年だ。
その少年の親は、
光の女王ライト・クラベルと
闇の帝王ブラック・ゾアーム。
まさに、光と闇の狭間に生まれた子供だった。
光と闇。王国にはかつて対立し、日が昇っているときは光が、日が沈むと闇が、この国を支配していた。
時が過ぎ、そんな呪縛も解け始める頃、二人は出会った。
そして光と闇がともに助け合うそんな国を作ろうと誓ったのだ。
もちろん親は大反対。
しかし、二人は引き下がらなかった。そんな二人にとうとう親もおれた。
国民にそのことを伝えると、不満や不安の声も上がった。そして一人が言った。
「両国の国王は誰になるのか」
と。
二人は思った。それなら、私たちの子供に託そう、と。
そして生まれたのが、ラック・クラーム。
彼は光と闇、どちらへ傾くのだろうか。
国民からの期待は高まっていた。
12/2/2022, 2:33:09 PM