あの子が帰ったあとの空の籠。くず箱にはみかんのかわがぽいと積んである。君の前でみかんの汁を溢すのは恥ずかしいから、僕は一個きりでやめた。でも君はとても美味しそうに食べてくれて、僕はとても嬉しかった。例えだけど、君は僕にとってみかんのような人なんだ。今度会うときは僕も、君の前でみかんを演じてみようかなぁ。
12/29/2021, 10:33:21 AM