真白 泉

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〈世界に一つだけ〉

世界に一つだけの石

「それは、透明な青色で湖の奥底に沈められていてね、
 自然に潜むその石を見つけた者には願いを叶える妖       精さんがやってくるのよ。」

私、葵は、お母さんからおとぎ話として聞かされていた。

街に遊びに来た時だった。

誰かが、紙を落としたのだ。
            私はそれを見てしまった。

そこには、あのおとぎ話は本当のことで、それを見つけて売ろうとする計画書だった。

私は、本当の話だと知ってびっくりした。

その計画書を読むと

「満月の夜の日、湖が光る。

 その時、湖の底に行けば光る石がある。

 それが世界に一つだけの石。」

私は、世界に一つだけの石が欲しくなった。

ワクワクしながら満月の日を待ち、やっとその日になった。  

「なんの願いを叶えてもらおう?
やっぱり、可愛い服が欲しいとか、ペットが欲しいとか、美味しいものがいっぱい食べたいとかかな?」

私はここまでワクワクと心躍らせていた。

湖が光った。私は湖の中に入った。

するとそこには何もなかった。    
  
それもそのはず、この湖には、その石がないのだから

両親が、盗賊に殺された。  

すごく急で話が分からなかった。

私は思った。

「あの石なら、両親を生き返させてくれルのでは、」

                      と、

私は、旅に出て、この世界に一つだけの石を探し、両親を生きかえさせよう。

でもこの時は、命がこんなに簡単に生き返るとは、知らなかった。

9/9/2024, 11:18:22 AM