高齢者施設で働くということ

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 私が思う、高齢者施設で働くということは、その人の人権を尊重しその人のQOLを向上または維持できるようにサポートしていくことだと思います。私たちより長い年月を過ごしてこられ、数々の経験をして作り上げてきた基盤となるものを崩さず、完全には無理かもしれませんが、それに近い日々を過ごせる環境作りや関わりが大切な役割だと思います。
 昨今、高齢者が日本全体の○割を占め、今後もしばらくは増加していくことが予測されます。また、認知症を患っている方も年々増えていく一方です。付きっきりで関わることができる家族がいれば理想ですが、高齢になっても勤めている方や老々介護により、在宅では限界を感じるご家族が増えていることが現実だと思います。その中の選択肢として選ばれるのが施設です。その人に合った生活スタイルで余生をゆっくりと過ごしてもらえる新しい家となる場所です。認知症があり、不穏であったり、しっかりされていても自由に動くことができなかったりと色々な方がおられると思います。どんな症状や障害があっても一人の人間で、私たちの人生の大先輩です。関わらせてもらう中で、学ばせてもらえることもたくさんあると思います。自ら希望して入所された方、ご家族の都合で入所された方、理由は人それぞれです。どちらの理由にせよ、共通して言えることは、信頼関係を築き、ここへ来てよかったと思ってもらえるように関わっていくことだと思います。そして、QOLの向上または維持につなげていくことだと思います。どれくらいの時間を要するかはわかりませんが、接偶、誠意をもって接していくことが大事だと思います。

5/1/2024, 3:13:05 AM