NoName

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真っ暗の部屋の中。
目を閉じ、長い時間布団の上に横になっても中々寝付けない。
眠れない。
右へ左へいくら寝っ転がっても覚醒した意識は少しも収まることはなく、ただただ時間が過ぎ去っていくのを脳内で実感し、焦燥を感じられずにいられなかった。
明日の朝も早い。
仕事の為にもゆっくり休み、十分に休息をとって通勤しなければいけないというのに、体はその意志に反して一向に就寝に向かってくれない。
まいったな。この様子では通勤の途中に寝落ちしてしまうか、もしくは最悪の場合、二度寝してしまうかの二択だろう。
前者はともかく、後者は何が何でもそれだけは避けたいなとそう思ったと同時に、前からジリリリッッッと金物がぶつかり合う金属音が鳴り、自分は右手を伸ばし事前にセットしたタイマーを切った。
音が鳴りやまると枕から顔を上げ、今の時間を確認する。
時刻午前7時0分。
それを見た自分は確信した。
ーーーーーーこれは寝落ち確定だな。
寝不足のまま立ち上がり、寝室を後にした。

お題 時を告げる

9/6/2023, 4:14:15 PM