昔から悲しいことがあっても絶対に
皆に涙は見せなかった。
悲しい日は夜中に布団の中で
声を押し殺して泣いていた。
皆の前では泣きそうになっても
涙目になるのを必死に堪えて
普通に平気なフリをしてきた。
ダルいとかの弱音は言うとしても心の弱音や本音は
家族にも誰にも言えなかった。
だから友達からはいつも明るくて面白くてほんと最高だよねとか、悩みなさそうとか言われてきた。
お姉ちゃんはお母さんから
貴方たちは可哀想な子なんだよと言われた時、
悲しくておばあちゃんに相談したらしい。
でも私はできなかった。
相談して可哀想な目を向けられること、もしくは私の心を否定されることが怖かった。
ただ1人で抱え込んでいた。
そういうことが多々あった。
今だって、対立する両親の伝言役を私が任されている。
姉には激愛してくれる彼氏がいるし、
母はもう父と離縁のつもりで他に彼氏がいる。
父も母も離婚の手続きを始めているしお互いに好きなように生きようと決めているらしいから問題は無いらしい。
両親にはやりたいことはやらせてもらったし愛情が薄いという訳では無いから感謝もしている。母の彼氏も心もお財布も豊かな人で私にとてもいいようにしてくれる。
一般的に見たら、所謂ハズレではないとは思う。
皆、私のこと想ってるんだよと言われる。
でも、それじゃだったら私のこの埋まらない寂しさをなくして欲しいし、私の心を包み込んで欲しい。
そんな私だから人を上辺でしか好きになれない。
いつも勝手に不安になって勝手に想像して
傷つくのが怖いから勝手に突き放してすぐに離れる。
なんて臆病でプライドが高い女なんだろうか
私の弱さに気づいて優しく包み込んでくれるそんな人と出会いたい。
私も最前を尽くすからさ。
__願いが1つ叶うならば
貴方との願いで言うのであれば、
もう少し貴方の年齢に近づいて
私が弱くなれる人間で
あんな出会いじゃない出会い方で会いたかった。
好きの気持ちを隠さない関係になりたい。
3/10/2025, 10:37:23 AM