寝ても寝ても眠いにゃん

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もう、充分だった。
生きていくにはあまりにも窮屈すぎるこの世界で、どれだけ足掻いただろうか。
一冊にはまとめられないほどの悲劇、悲劇、悲劇。
微かに見えた希望も、瞬きをしている間に消えてゆく。
来世では、普通の幸せを得ることができるだろうか。



あと一歩踏み出せば、森羅万象に終わりを告げる。
下を見れば鬱陶しいほどに煌めく川と、青々と茂る木々。
生きようとする本能とは逆に、清々しい気持ちで胸がいっぱいだった。





肋が大きく広がり新鮮な空気を肺に詰め込む。
柵に手をかけて、乗り越える。
ゆっくりと目を瞑って、重力に従う。
今までの不幸は全て来世のためにあったのだと、そう信じて。

ここからが0からのスタートだ!




「0からの」

2/21/2024, 2:17:40 PM