ぽつり、と音がした。心の中はもうとっくに溢れているというのに、僕の瞳からはひとかけらの雫もこぼれ落ちてこない。やがてぱらぱらと降り出した雨に打たれながら、この空はきっと、僕の代わりに泣いてくれたんだなと思った。
9/16/2022, 10:20:57 AM