広い広いホール。
私は楽器を手に椅子に座る。
緊張感が高まるホール内。
楽譜を広げて注意された所を見直す。
このコンクールは私にとって最後のものになる。
なぜだか悲しくて、この景色をずっとみていたい。
先生が指揮を振る。
そういえば、私は二拍で入るの苦手なんだよね。
よく先生に言われたな。
そんなことを思い出しながらも無事に入ることが出来た。
そういえば楽器は小鳥を連想しながら吹くといいらしい。
前はよくわからなかったけど、今ならわかる気がする。
あぁ。私のソロがくる。いやだな。きらいだ。高音。
一か八かのこのフレーズ。
なんでこの曲を選んだのだろう。なんで先生は私に任せたのだろう。
もう考えても遅い。
響け。私の音。"飛べ"私の美しい小鳥たち。
7/20/2025, 2:22:56 AM