入学式に向かう時も
通学の時も僕らは
少し離れたところで
その曲を聴いていた
夏祭りの帰り道たまたま一緒になって
色々話すうちに
お互いにこの人変わってるなぁ…と
思いながら最寄り駅へと歩いた
途中の神社で
面白いもの見せてあげると
キミは小さく笑うと
周りの人達の前をくるくると回って
気づかなかったでしょ?
キミにしか見えてないんだよ私の姿は
と悲しげに呟いて
夏の夜風に溶けていった
「右手に希望を掲げ
幸福を指に絡め取る」
ボクも帰ろう
僕達の好きな歌を歌いながら
6/28/2024, 12:36:15 PM