真っ白な箱に、白いベッド、白の服を着て、透明な管に囚われる。ここは、まるで天国のように綺麗で、そして、天国に一番近い場所。風が吹いて、カーテンが揺らぐ。元気な子供の声が、可愛らしい鳥の声が、木々が揺れる音が聞こえる。窓の外にはもう二度と、足を踏み入れることの無い世界が広がっている。外を見ようと視線を向けてもいつも、可愛らしい死神さんがこちらを見てにこりと笑っているだけ。
7/1/2021, 10:19:12 AM