四十年以上前、小学二年生の時、私の前に現れた一人の転校生。
それは中学の同窓会の二次会だった。
小さな町なので小中高一緒なんてのも多くいる。
数人の前で、彼女はふと話した。
◯◯はね優しかったんだよ。
何のことだろう?
彼女は続けた
「私が転校してきた時、一番最初に声をかけてくれたの」
「不安だったから嬉しかったんだぁ」と
???自分が???
???そんな事を???
お前はそんな事をぬけぬけと言うやつだったのか
残念ながら私の記憶にはなかった。
が、その子が私の側によく来ていたのは覚えている。
私は、幼稚園、保育園にも行っておらず一年生の時は周りが知らない子ばかり不安でいつも泣いてばかりいた。
そんな自分自身を重ね合わせたから声をかけたのかもしれない。
覚えていて貰えた事が嬉しくもあり恥ずかしくもあり
遠い日の記憶として
そっと胸にしまっておこう。
7/17/2024, 11:59:07 PM