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#岐路

結んでいた手を離して

君は森に続く道を進んだ

その背にかける言葉はなく

私は永いこと

立ち止まったまま

そうしてそこに

家を建ててしまった

森の中から君が

忘れものを取りに現れる

そんな気がして


―――


「見つけた」
  「...」
「もっとずっと遠くに行ってるのかと思ったよ」
   グゥ〜…
「よしよし、家に帰ったら腕によりをかけて
  「あんたの飯、不味い」
「やれやれ、口が減らないのは変わらない」
  「...ごめん」

「帰ろうか」



6/9/2024, 4:33:08 AM